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Q&A 66

質問66

仏事一般
葬儀のときに戒名を受ける意味を教えて下さい。
〈回答 66〉 戒名は「仏弟子」としての名前です。
浄土宗の葬儀では、枕経かもしくはお通夜の読経の中で、故人に仏弟子になっていただく儀式(10分程度)を行ないます。
まず仏の前で懺悔をし、髪を剃ります(剃度作法—ていどさほう)。次に「戒」を受け、まことの仏弟子になります。「戒」とは、仏弟子として守るべき誓い、と考えてよいでしょう。この誓いをたてるわけです。
そして、仏弟子となった証し、仏教の「戒」を受けられた証しとして「戒名」を受けます。
名は体を表わす、といいますね。私たちにとってとても重要なものです。周りの方々も、私たち自身も、「名前」でもって自分を「自分」と定めています。試しに、自分から名前が失われたところを想像してみて下さい…。自分が「無」になったような感じがしませんか。それほど私たちは名前=自分、と思い込んでいます。
仏弟子になる、とはこれまでの俗世、つまり名前=自分をあとにして、仏の世界に入ってゆくということ——。仏の世界から見れば「新たな弟子の誕生」です。それで新たな名前を受けるわけです。私も僧侶になるにあたって、俗名は「泰」と言いましたが、師僧から「泰淳」という戒名を授かりました。
私ども僧侶も、そのような大切なお名前をお授けするのですから、故人様を偲びながら最もふさわしいと思われるお名前を考えています。すでに受けられた戒名の字の意味をお知りになりたい場合には、授けて下さった僧侶の方にお尋ね下さい。由来、意味など説明して下さると思います。