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Q&A 148

質問148

浄土宗
昨年身内を亡くしました。菩提寺(浄土宗)のご住職が、「とにかくお念仏をとなえなさい。それが一番のご供養だから」と教えて下さいました。それでその通りにしてみるのですが、なかなか気持ちが安まりません。どうすればよいでしょうか?
〈回答 148〉 「お念仏が一番のご供養」というのは本当です。しかし、お念仏をとなえたら直ぐに救われた気持ちになる、とも限りません。
浄土宗では「他力の念仏」と申しまして、「なむあみだぶ、なむあみだぶ…」とおとなえするのは、仏さまが「わが名をとなえよ。そうすれば必ず極楽浄土に救い導こう」とお約束をされているからです。このお約束(「本願」といいます)を信頼して、そのお言葉に応えてお念仏をとなえるわけです。ですから、心を静めるため、気持ちを安らかにするためにとなえるわけではありません。(もしそれらが第一の目的ならば、お念仏で心が静まらない場合「お念仏では目的がかなわない」「お念仏の効果がない」ことになってしまいます)

では、お念仏では心安らかになれないのかと言いますと、決してそうではありません。私は多くのご遺族とお付き合いをして参りましたが、お念仏の力には絶大なるものがあります。

今はまだ「気持ちが安まらない」かも知れません。それだけお悲しみが深いのでしょう。
が、どうぞお念仏をお続け下さい。胸の辺りで合掌し、お仏壇の阿弥陀如来に向かって、全てをお任せをする心でとなえます。(お念仏のとなえ方については、Q&A11をご覧下さい)
そうすればいつか必ずお導きと救いがあるでしょう…それがお釈迦さま、阿弥陀さまのお約束です。

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