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Q&A 159

質問159

一般の相談
友だちと呼べる人がいません。どうすれば友だちができるでしょうか?
〈回答 159〉 あなたがここにいて、誰かがそこにいて、2人が突然友だちになる…そういうものではありません。友人関係が生まれるのは、まず2人に「共通の場」があることが前提です。
それは、学校などの「学びの場」であったり、「仕事の場」「趣味の場」であるかもしれません。共通の場をともにする仲間としての意識、あるいは同じ目的に向けて努力する同朋としての意識—ここから友情が生まれます。
私はあるボランティア団体で長く活動をしていました。そこでは、男女・年齢や、職業・家族の有無を問わず、さまざまな方々が善き仲間として友情をはぐくんでいました。
純粋な友情は素晴らしいものです。友情は性愛と違い、嫉妬心や独占欲に冒される危険が少ないのです。お互いに支えとなり、人間としての成長を促しあうことができます。

あるとき仏弟子アーナンダが、師であるお釈迦さまに尋ねました。
「お釈迦さま。よくよく考えてみますと、私どもが善き友をもち、善き仲間と共にあるということは、すでにこの聖なる道のなかばを成就したに等しい、といえるのではないでしょうか。どのように思われますか。」
お釈迦さまの答えは、このようなものでした。
「アーナンダよ、それは違う。その考えは正しくない。われらが善き友をもち、善き仲間と共にあるということは、この聖なる道のなかばにあたるのではなく、この道のすべてなのである。」

そのゆえに、私たち仏教徒は共に歩む仲間(仏教徒の集い)を大切にします。善き仲間に出会えるのも、私たちが道を同じくするからです。

これは仏道の話でした。
他の道も同じだと思います。まず2人(3人、4人…)に共通の場があり、そこから自然に友情が育ちます。
あなたにとって、それはどういう場でしょうか。

もう一つ。人為的にそういう場をつくり、人間関係のトレーニングを体験できるようなワークショップがあります(エンカウンターグループなど)。そういうグループに参加してみるのも一つの方法です。