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Q&A 173

質問173

仏教
 海外で暮らしている者です。
自宅にはもちろん仏壇はありません。その代わりといっては何ですが、亡くなった祖父の写真と、可愛がっていた犬の写真を置き、毎朝お線香とお水を供え手を合わせています。
その時心の中でどんなことを思えば良いのでしょうか? 妻であり母である私は、つい家族の健康や商売繁盛などをお願いしているのですが、仏様にはやはり感謝の気持ちだけをこめてお祈りしたほうが良いのでしょうか?
〈回答 173〉 仏、ブッダを礼拝するのは、その覚りの世界に心を開くためです。
覚りの世界の静寂と深さ…その光と香りに触れ、そこに一歩でも近づきたいと願って、私たちは仏を礼拝します。
接足作礼(せっそくさらい)といいまして、仏のお御足を両手に頂く礼拝法があります。お御足に触れる姿勢を取るだけで、心が豊かに満たされたいへん有難く感じる、そういう礼拝です。自分を最も低いところにおいて、仏の前に身を投げ出します。

仏教徒として仏を礼拝するのは、そういうことです。

わたしたちがご先祖を大切にするのも、ご先祖が仏の導きを受けて、その世界に足を踏み入れられているからです。「ご先祖が仏の世界でみ教えを受けて、より進んだ境地に行かれますように」、「どうぞ私も覚りの世界にお導き下さいますよう」と願って手を合わせます。
家族の健康や商売繁盛をお願いすることはいけない、とは申しませんが、せっかくでしたらもっと広大な仏の世界に思いを向けていただきたいと思います。