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Q&A 177

質問177

一般の相談
 誰かの意見に共鳴したり、自分で何かを思いついた時に、必ずこう考えてしまいます。
「しかしこういう(別の)考え方もあるのではないか。」
結局自分にとって何が良いのか、どう考えれば適当なのか、なかなか決まりません。頭の中が堂々巡りになってしまい、またそういう自分が嫌になります。
どうしたらよいでしょうか?
〈回答 177〉 思うに、あなたはグループのリーダーか、学校のクラス委員のような立場ですね。クラスのみんなの意見をまとめなければならないのですが、どの意見にもそれなりの妥当性があるので、なかなか方向が決まらないわけです。
一つ言えるのは、この状態は、あなたが一個の人格として成長していることを示している、ということです。あなたは、さまざまな立場の人がそれぞれの考えをもって生きていることを理解しています。そして、もし一つの意見を別の考えをもった人に押し付けたなら、結果として不公平や苦しみを招くことも知っています。(結果的に)誤った選択をするリスクを避けたい、という守りの気持ちもそこにあるでしょう。
これらは、人格の成長の過程の中で必ず起こってくることですので、まずそれを受け入れましょう。「自分は、たった一つの考え方を盲信するのではなく、より広い立場からものごとを考えることができる。」
次に、頭の中で考えるだけでなく、自分の全体、とりわけ身体感覚に問いかけてみます。
今、自分自身に対して正直になっているだろうか。心は開いているか、それとも…?
その問題は、自分にとって本当に切実なことなのか。
どういう方向性だと、身体が生き生きと感じられるだろうか。
その方向は、自分や他の人へのあたたかい理解に基づいているだろうか。

すぐに答えが出なくても構いません。というよりも、ほとんどの場合、放っておいた方が良いのです。たぶん、必要な時に必要な答えが得られることと思います。答えが出たら、即行動!
そのときには、流れに乗っている自分、流れと戦わずにそれを楽しんでいる自分を見い出すことができるでしょう。

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