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Q&A 196

質問196

仏教, 宗教
 実家の両親は、熱心な仏教信者です。般若心経を暗記して毎日称えたり、巡礼のお参りも欠かしません。
しかし、私が思う仏教の本当の「教え」は、殆ど理解していないと思います。『色即是空』なんて意味も知らないです。近所の人の悪口を言ったりして、幸せに心豊かに生きているようには思えません。
なぜ、日本の仏教はこのように、表面的な教えになってしまったのでしょうか? 形も重要でしょうが、最も重要なのは、人間の生き方を教える宗教ではないでしょうか?
〈回答 196〉 仏教の世俗化・形骸化ということは、確かに嘆かわしいことです。
清冽なる精神
覚りへの渇仰
熱烈な帰依心
…に出会えることはめったにありません。ときおり書物の中に、先達の、大地に根ざしたような言葉を見出して、ハッとさせられます。
(もっとも、こうした仏教精神は他人に求めるものではなく、私自身に求めるべきなのでしょう。)

しかし同時に、粛々たる日々の営みの中に、キラキラしたものが光っているのも事実です。あなたのお考えとは違うかも知れませんが、私自身はお経の解説を聞いたり、それを自分で説明したりするよりも、直接自分でお経を称える方が有り難く感じます。掃除した本堂で、佳い香りの香を焚き、ご本尊様に礼拝して…大きく喉を開いて、お腹の底から声を出す…素晴らしい体験です。(この点ではご両親にも親近感を感じます)

ご両親はご両親なりの仏教への関わり方があるのでしょう。あなたはあなたで、仏教の「表面的」でない部分をも学び、充分に吸収し、仏教そのものを生きて下さい。