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Q&A 87

質問87

仏事一般
娘の婚家先の仏壇にお参りすることになりました。私の実家は真言宗で婚家は浄土宗ですが、作法の違いはありますか? お供えのお菓子はどのようなものがよろしいのですか? また、お参りの仕方について順を追って詳しくお教え下さい
〈回答 87〉 お参りの作法に大きな違いはないと思います。お供えのお菓子についても、特に決まりはありません。和菓子が無難ですが、洋菓子や果物でも構わないでしょう。
お参りの仕方を詳しく書きますと、
  • 向こうの家の方がたに一礼する
  • 仏壇の前に出る
  • お供え物を供える
  • ロウソクに火をつける(お家の方がつけておいて下されば良いのですが、気がつかれなかった時は自分でつけます)
  • 右手でお線香を取って灯し、左手に持ち替えて、右手で軽くあおいで火を消し、また右手に持ち替えて香炉に立てる(1本でよいでしょう)
  • おりんを鳴らす
  • 合掌—みぞおちの辺りで、指を真直ぐのばしてぴったりと両手を合わせます。手の角度は横から見て45度くらい
  • 礼をする(仏さまに対し、心をこめて頭を下げ、数秒保ちます。)
  • 仏壇から下がり、家の方に一礼する
浄土宗では合掌して十回のお念仏(なむあみだぶ〜)をとなえますが、浄土宗信徒としてお参りされるわけではないので、そこまでなさらなくても良いでしょう。またお線香は、浄土宗では本来、1〜3本いずれでも結構です。
  (なお、十念(十回のお念仏)のとなえ方をお知りになりたければ、Q&Aの No. 11をごらん下さい)
いつもなさっているやり方と大差ないと思います。ご心配でしたら何度か実際にお身体を動かして、練習なさったらいかがでしょうか。
そして、少し慣れられたら、「ご先祖のおかげで娘も良いご縁に恵まれました。どうぞ若い二人をお見守り下さい」というお気持ちをこめて手を合わせて下さい。
それがあなたさまのお心かと思います。細かい作法を気にするよりも、ここ(真実の心をもってお参りすること)が一番大切です。

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