2003.11
「お念仏の会」のご案内
宗教は、仏教に限らず、理屈ではありません。三段論法をもって納得する、というようなものではない。学問としてとりあげられることはあります。例えば宗教学、仏教学というような枠の中で研究が進んでゆく。それも大切なことですが、「体験」なくしては宗教、あるいは仏教とはいえません。
宗教体験が自分の中にしっかりと根づいていれば、難しいお経が理解できなかったとしても、よいのです。あるいはこうも言えるでしょう。お経を勉強してゆくことによって、宗教体験は深められてゆくだろう、しかしそれは必須ではない、と。
浄土宗を開かれた法然上人はこう言っておられます。
「私の教える念仏は、学問をして念仏の意味を深く理解した上でとなえるような念仏ではない。極楽浄土へ往き生まれるためには、深い信頼をもって、ただ『なむあみだぶつ』ととなえるだけでよい。」
「お念仏をとなえるときの心構えや態度についての教えもあるが、それらも『なむあみだぶつ』をとなえていれば、おのずとそなわってくるものだ。」
お念仏を体験し、浄土宗の教えに触れる方が一人でも増えればありがたいと思います。
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さて、林海庵では、2003年秋より「お念仏の会」を行なっています。
何ごとも体験です。仏教に触れてみたい、お経を読んでみたい、浄土宗の教えを知りたい、など関心のある皆さま、どうぞご参加ください。このコラムで解説を続けているお経を、実際に声に出して読んでみます。
お念仏を唱和し、その空間をご一緒に味わいましょう。「家の宗派は浄土宗ではないんだけれど…」という方も歓迎します。
- 日 時:毎月第4土曜日 午後2:00から一時間半くらい
- 場 所:林海庵
(後日追記)平成17年10月に移転しました。
東京都多摩市和田1529-10
電話(042)374-8671
京王線・聖蹟桜ヶ丘駅より1番乗り場バス10分(駐車場もあります) - 会 費:500円(参加時)
初めてお越しの方には、案内図をお送りします。
※お念仏の会ご案内ページを新たに設けました。そちらもご覧ください。