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Q&A 189

質問189

浄土宗
 念仏の称えかたに「十念」がありますが、なぜ十回なのですか?
〈回答 189〉 お釈迦さまの説かれた浄土の教えによりますと、その昔、阿弥陀仏が仏となられる以前、法蔵菩薩としての修行時代に、四十八の誓いを建てられました。その十八番目が「念仏往生の願」といわれるものです。

「もしわたし(法蔵菩薩)が仏となったとき、あらゆる世界の衆生が、真実の心をもってわが浄土に往生したいと願い、十念したとしても、もし往生がかなわなければ、わたしは仏とならない…」(『無量寿経』)

法蔵菩薩はこの誓いを成就され、阿弥陀仏となられた─つまり、念仏すれば必ず浄土往生がかなう、これが浄土教の根幹です。
中国の善導大師(613−681)はこの「十念」を「十声」、つまり十回「南無阿弥陀仏」と称えること、と受け取られました。法然上人も善導大師のお考えをそのまま引き継がれます。

「念仏往生と申すことは、弥陀の本願に、わが名号をとなえんもの、わが国に生まれずといわば、正覚を取らじと誓いて、すでに正覚をなり給えるがゆえに、この名号をとなうるものは、必ず往生することを得。」(法然上人)

こうしたわけで、浄土宗ではお念仏=南無阿弥陀仏とお称えすることを最も大切にしております。その念仏行の基本となるのが、「十念」です。

H20.8.17 追記:お念仏の称え方については、関連の項目がQ&A 11Q&A 104にもあります。興味のある方はこれらもご覧下さい)